えす

ファーザーのえすのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
3.4
なんて恐ろしい映画。内側から崩れゆく自我のボーダーライン。喪失していく記憶を体現する配役転換、ジャンプカット、室内ショットの反復が上手く機能していたように思える。"音"に呼び寄せられ扉を開けた先に待つ悪夢的な描写だったり、ハネケの『愛、アムール』を何度か想起した。何より100分以内に収めるのは偉い。
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