ファーザーのなほなほのネタバレレビュー・内容・結末

胸が掻きむしられるような痛みがずっとあって辛かった。
アンソニーの視点で周囲の状況や環境が映されているから、観ている自分自身も混乱するし不安になる。
最後の光の明るさと緑の濃さが残酷に感じた。
覚えていられない、記憶が曖昧で混ざり合っている中で自分自身が失われていくことが、世界にとってはなんてことないようなことなんだと言われているような気がした。
外側からの視点で見たら希望の終わり方なのかもしれないけど、アンソニー視点で見ると絶望なんじゃないかと思う。


赤ちゃん返りしていくアンソニー・ホプキンスの芝居がもう本当にすごい。