NaMa

ファーザーのNaMaのネタバレレビュー・内容・結末

ファーザー(2020年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞に釣られて観ました。
この作品の観点が本当に面白い。
自分の周りには認知症の方いないからなのか凄く身近に感じた訳ではなかった。だけど、施設にいたひいおばあちゃんに小さい時会いに行ってたのを思い出した。まだ小学性の姉を娘だと思い込んで名前を呼んでいた時は本当にびっくりだった。映画の会話にもあったけど「わざとなんじゃないの?」って正直思ってた頃を思い出した。こんな感覚なのか、夢みたいに断片的な記憶みたいなのが脳に呼び戻されるのか?とか色々考えながら観てた。それから時系列もごちゃごちゃで気づいたらおじいちゃんに感情移入。視聴者の観点が同情しやすい忙しくて頑張り屋さんな娘さんではなくてなくてほぼおじいちゃんにいってるところが見所。おじいちゃんも素直になってきて自分は誰?とか本当にわからなくなって来てくるんだけど、プライドが邪魔して素直に言えなくてってなる感じがお父さんだなって思った。でも、わかるよ。周りにこいつヤバいやつだって思われたくないもん。自分を失いたくないもん。と思いきや凄く怯えたように泣いて態度急変するところも人間心理のリアル。憶測が過ぎるけど過去に何かで虐められた嫌な記憶とかが重なり合ってあぁなってるのかなとか思った。
よく亡くなる前の人は、後悔が頭を過ぎると言うけどこれってその人がなりたかった夢やってみたかった夢とか目標とかなのかなとも彼のタップダンス、サーカスを通して感じたな。こんな一面もあったんだねってね。
結末は?とかじゃなくて、時間の流れが記憶が、家族が、夢が、全てが詰まってる人間を観れた気がする。

語彙力皆無🙇‍♀️
NaMa

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