このレビューはネタバレを含みます
認知症の症状としてはまだまだ上があるから、思ったより軽い描写だったなという印象だけど、認知症の方目線の描写っていうのはなかなかおもしろい見せ方だった。
なるほどなぁ、確かにあんなに意味わからない事が毎日起きてたらパニックになるよなぁ、とか
思い込みで込み上げてくる怒りとか
介護する家族の不条理なやるせなさとか悲しみとか
当たり前になるからなぁ、認知症
人生の最後にこんな悲しみが待ってるなんてやるせない
やはり老後の介護は家族がするべきではないのだろうか、お互いの尊厳を守る為にも。
悲しい病気だなぁ、認知症
ただ忘れるだけではなくて、人格すら変わる気がするのが悲しい
関係ないけど、いつもこの不条理さについて考える時、カフカの変身を思い出す。
認知症に条理も不条理もないけれども。
私が私でいる為に、どこまでが私なら私なんだろうって思う
みんなが愛する私が居なくなった時、思い出の中にしか私が居なくなった時、置いてけぼりの身体と精神はどう扱われるべきなのか
家族の、愛していたいのに愛し続けられない悲しみもわかる
みんなが幸せに一生を終えるために、無くなってほしいなぁ認知症
穏やかな認知症なら上手にやれるんだろうけどね。。。
