ジャケットからハートフルな父娘の絆的な内容を想像していたが、認知症になった人の視点で日常を描いた内容。
予備知識が無かったので、序盤で混乱し、中盤で何となくテーマに気付き、終盤で納得した。
登場人物が少なく、舞台っぽいなと思ったら、原作は舞台作品だった。
アンソニーホプキンス、83歳でのアカデミー賞主演男優賞受賞、納得できる熱演だった。
ただ、面白かったかと言われると、とても難しい。つい最近、痴呆の祖母が他界し、母が世話をしていたので、身近なテーマではあったが、だからこそ重く、苦しく、陰鬱に感じてしまった。
「レナードの朝」も高評価だったが、面白さはよくわからなかったので、このジャンルは自分には向いていないんだと思う。