●あらすじ
ロンドン。認知症のアンソニー(81歳)は、娘のアンが雇ったヘルパーを断る。そんな折、アンからパリに行くことを告げられ呆然としてしまう。
●感想
「認知症」の怖さを知る
◯観賞前のイメージ
ほっこり感動ストーリー
↓
◯観賞後
不気味で悲しいストーリー
登場人物の説明がないままなので、認知症の祖父視点で「認知症体験」ができる。
誰が誰で、そもそも存在するのかすら分からない、「マルホランドドライブ」を想起させた。
認知症の老人を取り巻く人々は、誰も悪くないのに、みんなが傷ついていく...。
必死に父のためを思って娘は動くんだけど、認知症の影響で否定ばかりされてて、観てて辛かったな。
最後のアンソニーも観てて悲しくなる...
これもアンソニーホプキンスの演技力がより効いてくるし、余韻が残るんだよな。
なんだろう、、、
ハッピーともバッドとも言い難いんだけど、現実ってこんな感じと突きつけてくるような終わり方だった。
作品としては、「認知症体験」できたことが自分の中では大きい。認知症を理解することが映画を通して少しはできた気がする...。