このレビューはネタバレを含みます
認知症のどうにもならない難しさで苦しくなった。
さっきまで目の前にいた人が全くの別人になっていたり、突然時間が飛んだり…
認知症の人たちがどういう景色を見ているのかが分かりやすく表現されてる。
必死に面倒を見る姉よりも既に事故死した妹のことを話題に出し続けるところが本当に心に来る。正直イラッとくる
だけどおじいちゃん視点を見てると本人もどうしたらいいかわからなくて混乱してるだけなのが辛い
時折溢す感謝の言葉とそれを受けとるアンの笑顔がやるせない。そういうのがあるから、何もかも諦める、に至れないんだろうな…
最後まるで子どものようになってしまうのが恐ろしい。老いると人は幼くなるとはこういうことなのか