永田町三丁目

キネマの神様の永田町三丁目のネタバレレビュー・内容・結末

キネマの神様(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

舞台は現代と50年前を行ったり来たりしますが、特に50年前のシーンが良かったです。
かつての撮影所の生き生きした雰囲気が描かれていて、永野芽郁の溌剌とした表情、北川景子の大物女優感、野田洋次郎の朴訥とした演技も良かったです。
現代編も名優揃いですが、主人公の現状が現状なため、やや鬱々とした感じでした。
現代編の疑問点を挙げるとすると
50年前の脚本を現代に合わせてブラッシュアップしたとはいえ、大賞を受賞するほど高く評価されるでしょうか。スターがスクリーンから出てくるというのは、すでにいくつかの作品で見られた手法で、現代では画期的とも思えません。
映画館に寄付するんだったら、借金返した方がいいのでは。
映画から役者が飛び出てきてお迎えに来るというラストも安直な感じがしますし、どうせなら自分の脚本が映画化されて、それを見ながら・・という方が良かったような気がします。
結局、淑子ちゃんを幸せにできてないような・・
そんなところでしょうか。