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キネマの神様のmajimakiraのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
4.8
素晴らしい原作をもとにしながら、やはり素晴らしい山田洋次監督作品に仕上がっていると感じた。漸く鑑賞できた喜びや、志村けんさんの想い出や、その遺志を継ぎ、どころどころで彼の気配を尊重しながら演じられた沢田研二さんの想いや、若き日々の大船撮影所での映画制作の日々を回想し、また奥様への感謝の気持ちを込めているような山田洋次監督の想いなど、すべてが一緒になって、熱い涙がたくさん溢れてしまった・・。

志村けんさんの訃報やコロナを受け、きっとかなり手を入れた作品なのだと思う。
そのことはでも、ただただ監督や制作スタッフの皆様に頭が下がるばかりだし、元々の構想含め、原作との乖離は、その後の原田マハさんによる「ディレクターズカット」版で消化され、リスペクトされていることなので、それも含めて素晴らしい映画が残されたな、と感じる。
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