Kento

わたしは金正男を殺してないのKentoのレビュー・感想・評価

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2017年
マレーシアのクアラルンプール国際空港
そこで北朝鮮の指導者である金正日の息子
"金正男"が毒殺された

犯人は二人の女
"シティ・アイシャと"ドアン・ティ・フォン"
異母兄弟であり、野心家の母から生を受けた
金正恩の差し金と見られているこの事件

本作は犯人の女性二人にスポットライトが
当てられています

正直、この翻訳タイトルをつけた意図は
よく分かりませんでした
本人達がそういった事を発言していた訳では
無いし、事実とも異なるし……

それはさておき本編へ
"イタズラ"だと言われていて、液体を塗るというだけなら騙されても仕方ない……のか?

本作を観るに、確かに騙されてしまいそうな
要素はあるなぁとは思いますが、にしてもあの決着はモヤっとしました

二人を暗殺犯に仕立てる手順には恐ろしさを感じますし、巻き込まれてしまった事は災難だとも思いますが、殺人は殺人だし
いくら本意で無かったとしても
それで済まされたら、殺された側としては
たまったもんじゃないでしょう……

事件当時、ニュースを観ているだけだと殆ど
分からなかった二人のその後を知れたのは
良かったですが……

あとこれは北朝鮮という国が関係する為
仕方ないのかもしれませんが
"何故命の危険があったハズの金正男氏が無防備な形で空港にいたのか?"という点や
二人に指示をした男達についてが余り深く掘られず、ドキュメンタリーとしては物足りないと感じる部分は多くありました

一番気になるのはその後の二人について
騙されずに生きていって欲しいものです
Kento

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