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わたしは金正男を殺してないのhotakaのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

当時大ニュースになった金正男の暗殺事件だけど、「女暗殺者のその後」についてはまったく知らなかった。彼女らの主張がすべて事実だとしたら、ものすごい衝撃。

事件の裏側だけじゃなく、北朝鮮の内情、各国の関係性も知れるとてもいいドキュメンタリー。ただ、冤罪ではない。動画撮影のためとはいえ、アカの他人にクソ迷惑なイタズラを仕掛けることを承諾する時点でそもそも倫理観が機能してない。少し調べたら、通行人の目にタバスコを塗りたくったりもしてたとのこと。死刑。まぁ、、工作員の洗脳というか誘導が巧みだったのかもしれないけど。

そういえばクアラルンプール空港は事件の3日後くらいにトランジットで使ったな…。

メモ
・マレーシアの絞首刑は受刑者と砂袋と抱合せにすることで、頸を折って即死させる。殺人やテロで有罪判決を受けると強制死刑になる。

・暗殺計画は1年以上前から入念に練られていた。疑問を抱かせないような手順がすごい。工作員がちゃっかり日本をダシにしていたたこともビックリ。

・正男はCIAと関係が。情報提供で1300万ドルを受け取る。

・マレーシアは北朝鮮と友好関係 

・正恩は大学卒業後すぐ最高指導者に。そう考えるとなかなかすごい。叔父も粛清済み。記念撮影のときは両隣の人から腕を組まれるしきたりか。

・テレ朝は正恩の世襲直後に正男を直撃取材。世襲へのアンチコメントをゲット。フジは女の釈放後、世界初の単独インタビューに成功。

・法廷画のテイストが日本とまるで違った。

・米人女性記者がすごくキレイだった。

・ドアン:ベトナム人。事件当時は28歳。パブで働く自称女優。帰国時に「まずは演技がしたい。女優になりたい。この事件は私が有名になる契機かも」などとコメント。頭が湧いてる。サングラスも外せ。殺人に関与した重みを感じてるのか。叩かれて当然。

・シティ:インドネシア人。小卒。ジャカルタの繊維工場へ出稼ぎし、17歳で母に。8時から深夜まで労働。離婚後に売春婦デビュー。こっちはまだ、わきまえていた。
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