『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』。邦画の限界。デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』を目指したようですが…。何とも残念です。本当に邦画の限界を痛感させられました。所詮、バイオレンス&グロ描写でしか今の日本映画は話題にはならないのか。物語で魅せるのはもう無理なのか。映画と言うよりは何処までもドラマ向き。正直ドラマスペシャルで放送した方が良かったんじゃないの？徹頭徹尾そう言った印象。
ただ、殺人鬼によくある崩壊する様はよく描けている。
最初は綿密に計画を立てて犯行を行う癖につまらない自己顕示欲と承認欲求と犯行の慣れで自己崩壊していく過程は素晴らしい。
正に今の邦画そのもの。皮肉きわまりない。
タイトルの『遺産』とはよく言ったもの。負でしかありませんが。
余談ですが主役たる『ドクターデス』のマーダー・モデルはアメリカ人『ジャック・ケヴォーキアン』なのかな？でも、きっと『大口病院連続点滴中毒死事件』の『久●木愛●』が恐らく正しいマーダー・モデルでしょうね。
