める

泣きたい私は猫をかぶるのめるのレビュー・感想・評価

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
3.6
あらゆる点において「名古屋とばし」をされる愛知県民にとって愛知が映画の舞台になるのはこの上なく喜ばしい……!
常滑は親戚の叔母さんが住んでいるので、あまり行ったことはないけれど身近に感じています。

『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリド制作で、主役の声優陣も豪華で、音楽は『ゲゲゲの女房』の窪田ミナさんで、注目ポイントだらけ!
公開前からずっとワクワクして待っていたので、配信開始日に視聴しました。

⚱️🐾⚱️🐾⚱️🐾

常滑の街並みが美しくて焼き物の街を存分に感じられて大満足でした。
猫世界もすっごく好みで、こういう入り組んだ構造をした建物は想像力をかきたてられる。ただもっとこの世界のおかわりをしたかった!

人の動きが猫のようにのびのび描かれていたのも魅力的で、登場人物ちの心情が違和感なく描かれていたのも良かった。

自分より誰かのために───
これが出来る人ってそうそういない。自分が犠牲にならない範囲の優しさは持っていても、自分を捨てて誰かをかばうってなかなかできない。
ムゲは日之出が大好きで大好きで大好きアピールが激しくて鬱陶しがられているけど、日之出のために体を張っていたのはかっこよかった。

あと、こういう率直で明るいタイプでも心は繊細で本当に言いたいことをちゃんと言えない人間をリアルに描いていたと思う。私と全然違う性格と境遇だから気持ちを理解するのが難しいタイプのキャラだろうけど、ムゲの気持ちはすんなり理解できて同情してしまった。

ストーリーはシリアスな部分もありつつ猫の温かさでふんわり包み込んでいました。家族、友情、恋愛、日常、冒険、いろいろ詰まっているのにスッキリまとまっているから驚き。
でも、どこかで聞いたようなお話がいろいろ組み合わさっていた印象も受けました。第一印象は猫版人魚姫。
特に前半から中盤にかけては面白くて常滑も十分に味わえて最高だった反面、猫世界を出すタイミングが遅くて物語に活かしきれていなかったのは残念でした。
「物理攻撃なんですね!」とか「猫世界の人間だった猫さんたちは救われないんですね!」とか若干ツッコミモヤモヤが無いわけではないけど、まぁいっか。

ヨルシカさんは今回初めて知ったから事前に友達におすすめの曲を聴いたら「雨とカプチーノ」を教えてくれました。
『泣き猫』では「花に亡霊」が好きかな。

⚱️🐾⚱️🐾⚱️🐾

明らかに陶芸ブームキテるよね!!
『スカーレット』のレビューを書きたくても、これだけの長さと密のドラマの感想を言い表せる語彙力を持ち合わせていなくて手を付けられずにいる(笑)

常滑へ聖地巡礼に行きたい!!
める

める