レッドキング

スプリーのレッドキングのレビュー・感想・評価

スプリー(2020年製作の映画)
3.0
現代風刺という言葉がピッタリな作品。
残酷描写は大してないし、なんじゃそりゃって展開もめちゃくちゃあるけど、居心地の悪い共感というか、「ここまではやらないけど、自分にもこういうところあるかも…」みたいなのは端々で感じちゃいました。
(やたら写真撮ってSNSあげちゃうとか)

いわゆる「バカッター」みたいなことも、自分より上の世代の人と話すと「俺らも同じようなことを若い時してたけど、SNSみたいなものがなかったからうちわで盛り上がってただけ」って話を聞いた時、なるほどと思いましたね。
よくも悪くも瞬時に拡散してしまう世界。
うちわで笑って済むようなモノが、一歩間違えれば全世界に可視化されてしまう。
なんでこんなことすんの?っていうことが、地球の裏側の人目にも簡単に触れるようになっただけなのかなって気もします。

劇中のような過激なコンテンツが蔓延る背景にも、それを望む視聴者層がいるからと思うとブルッとしてしまいますね。
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