このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
字幕版です。
カルヴェロとテレーズの対比が印象的でした。
また、終わり方も好きです。
一方、合わないところもありました。
①良かったところ
・はじまり方
台詞なしでテレーズの状況がスムーズに伝わってきました。
一気に引き込まれました。
・カルヴェロの悲哀
つらかったです。
まず、お客さんがいないという悪夢で嫌な気持ちになりました。
また、お客さんたちが途中でいなくなる場面も、しんどかったです。
代役を立てられたと勘違いする場面も、きつかったです。
そして、テレーズの愛を受け入れられないカルヴェロに悲哀を感じました。
自己肯定感が低い時、優しくされると余計につらいということなのかなと思いました。
強烈でした。
・平手打ちで激励
尻込みするテレーズをカルヴェロが平手打ちで激励する場面がありました。
びっくりしました。
勢いに少し笑ってしまいました。
・テレーズの成功
テレーズが成功するほど、カルヴェロの肩身が狭くなっていくところが印象的でした。
カルヴェロが自分を余計惨めに感じているようで、つらかったです。
・終盤のサクラ
正直なところ、カルヴェロに失礼だと思います。
ただ、真実かどうかがそんなに大切なのかという問いかけとして良かったです。
また、テレーズがエゴで暴走しているように見えたところも興味深かったです。
「カルヴェロを愛している」と言っても、自分の思い通りにしたい(田舎で2人で暮らしたい)だけなのかなとも思いました。
・終わり方
亡くなったカルヴェロと、躍動するテレーズが対照的でした。
カルヴェロの死をテレーズはまだ知らないという意味でも、強烈でした。
②合わなかったところ
・テレーズのカルヴェロへの愛
全く揺らぎません。
弱っていた時にカルヴェロに支えてもらったのは分かりますが、少しモヤモヤしました。
・終盤のバイオリンとピアノの芸
とても長く感じました。
③まとめ
合わなかったところもありますが、好きなところが多いです。
いい映画でした。
観て良かったです🙇