アカウミガメ

ライムライトのアカウミガメのネタバレレビュー・内容・結末

ライムライト(1952年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2020.8.12 9/109

これはちょび髭+白塗りじゃないし山高帽もかぶってないんだ。ちょっと「!」となりました。

チャップリンの映画、数本しか観ていないけれど、その数本かぎりのなかにも顕れてくる根本的な傾向のようなものがあるような気がしてきました。
鶴の恩返しみたいに始まるけど救済の主従が逆転して最終的に鶴が主人公を超えて飛翔していく、みたいなパターンがあるように思います。くりかえし語るだけの動機があったのかなあ。

ありのままの自己とその過少さ、無意味さ(つまり実存)を他者に見出されたところで物語が終わったり主人公が死んでしまったりするというのは時代の反映でもあるのでしょうか。

What a sad business beeing funny. という台詞が印象的でした。恋愛というよりは芸術と孤独についての話だったと思います。