このレビューはネタバレを含みます
『RUN』ってのが"逃げろ"とか"走れ"って意味なのに、冒頭で"走ることができない"に訳されてて翻訳のセンスが光ってた。
物語はとてもシンプルで、代理ミュンヒハウゼン症候群の母の歪んだ愛を描いたサイコ作品。アンビリーバボーとかでよく観たやつ。だから、なんかドキュメンタリーみたいな感じで観てしまってとても冷静に鑑賞していた自分…。
結論から言うと、逃げるたびに捕まるから、まるで『ゴーストランドの惨劇』のような絶望の波が押し寄せてくる…ゆえに、わりと心の中がカオス。そのくせして最後のクロエの「愛するママ、お薬の時間です」のセリフが一撃必殺すぎて痺れる。
『search』はあんまり自分にはしっくりこなかったので、こっちはしっくりきてよかった。