“私ほど子を愛する親はいない。”
シアトル郊外に母親と二人で暮らすクロエ。彼女は生まれつきの体が弱く足が不自由、喘息やその他の病気も抱えており、高校生まで家で母親の在宅教育を受けていた。ある日大学の合格証書を待つクロエは母親の行動に違和感を覚え…。
異色のお家系スリラー。展開は王道ながらも、母親と娘という絶対にこのテーマではありえない関係と、体が不自由な事により普通では逃げられる場面でも逃げられないといった設定がいい感じに恐怖心を煽る。展開は読めたとしても最後までずっと緊張感あるし、何より走れない主人公に対して“走れ”ってタイトルが皮肉効いててめっちゃ好き。
