ミミズ式SGキネマ倶楽部

RUN/ランのミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.7
車いす生活を余儀なくされている主人公が、護ってくれていたはずの母が実は自分を傷つけていたという話。

 母親役のサラ・ポールソンの鬼気迫る演技で、緊張感をグッと上げているのは評価すべき点ですが、何よりも主人公のキーラ・アレンの演技がGoodです。足を動かせないという状況での逃れられない恐怖、焦りがありありとこちらに伝わってくるのです。

 衝撃のラストという事ですが、割とこの手の作品にはありがちなネタなので、自分的にはそこまでの衝撃は無かったですね。ただ、やはりサスペンスに車いすという要素が加わったことで、発生するイベントや主人公がどう乗り越えるかが新鮮になっています。

 総じてほぼ一軒家でのシーンになりますが、全くダレさせない90分になっています。サスペンスものとして十分楽しめますし、足が不自由であることにより描かれる恐怖は新鮮です。ぜひご鑑賞ください。