このレビューはネタバレを含みます
起伏がなくて冗長な映画だと思って身構えていたけど、案外そんなこともなかった。睡眠時間短めで行ったけど居眠りなく観終わった。
物語に無駄がなくてスッキリ。しかもそれを映画の最初で簡潔に示して物語のキーポイントとして生かしているの、脚本がうまいなー。物語の主題も、カッコウに落とされた雛鳥を見て「可哀想。ひどい」と言った女児、「これが自然なのよ。でも全てがそうじゃない」と答えた女性に集約されるんじゃないか。きっとビバリウム世界では、1人の男を育てるために2人の番いが犠牲になるのは自然なんだろう。
個人的に、日常生活にちょっとだけ浸透してきてしまったSFっていう話がすごい好きだから面白かった。伏線回収もきちんとされてて楽しい。あと、死の扱いがシュールで笑ってしまったわ。先代マーティンをドサ袋に入れてクルクル収納する場面とか最高でした。