松井の天井直撃ホームラン

ビバリウムの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
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☆☆☆★

少しだけの感想。

〝 この作品は私を驚かせた 〟

〜スティーヴン・キング〜

9号室の中に入った2人。リビングにはこの家の写真が飾ってあり、カメラはゆっくりとその写真へとフォーカスする。

すると始まるのだ!迷路への旅と!

そう…あの『シャイニング』で、ニコルソンとシェリー・デュヴァルの夫婦が、ホテル内を見て歩いている時に、カメラはホテルの外の迷路へとフォーカスした様に。この2人にも、空から迷路の要なヨンダーの街並みへとフォーカスする。

案の定、斧を持つたまま。出口が解らずに凍死したニコルソンの如く、2人の運命は終の住処での終焉を迎える。

内容に関して言えば、近未来的SF映画にありがちな…

《地球に住み着き人間になり切っている》

系の1本と言えましようか。

その辺りは、冒頭にズル賢いカツコウの托卵映像を挿入しているところからして、大体は予想通りに展開して行くのですが。終盤に至り、幾層にも重なり合うひ弱な人間達の終活振りが露わになって行くのが。今一つ解り辛い点として、観ていてありました。

常に変わらない空であり。《有る1点》だけを除けば、なに不自由もなさそうにさえ見える等。或る意味での天国生活にさえ思えそうではありますが、、、

人類の歴史はまだ数万年といったところでしようか?(あまり詳しくはない💦)
それに比べたならば、何億年という時間に生き延びて来た細菌もいれば、生物も(詳しくないのでおそらくですが💦)居る事だろう…と。

万物の生物は【子孫繁栄】の為に生き続けている。
その為にも、常に時代時代に生き残る種を残さなければならない。
より強いモノに寄生して生きて行くのが、より子孫を残せるのだろう…って。
※ 1 まあ、こちとらそれ程はオツムが良くはないので、そんな程度の意見しか思い浮かばなかったのですけど(-_-)

2021年3月13日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン4

※ 1 ちょっとした思い付きではありますが。【9】とゆうキーワードには、〝 終の住処 〟と同様に、ベートーベン等の交響曲に於ける終焉の意味もあるのかなあ〜…等と、強引に意味付けをしてみたりして( ;´Д`)