IK

ビバリウムのIKのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.6
あのガキ、というかあいつが心底気持ち悪いのが凄く良い。一挙手一投足その全てが人外で不快感MAXなのに、パッと見が人の形をしている上ごく僅かだけど意思疎通が出来る可能性があると、急に情がわいてくるのが不思議で尚更不快。

ストーリーは不条理にも程があるだろってレベルの不条理さで、鑑賞後頭に大きなクエスチョンマークが浮かんでも仕方ない。しかしタイトルである「ビバリウム」という言葉の意味や、冒頭の映像とか劇中で少し触れられるアレがヒントとなっている。
そしてそれらを踏まえると、実はしっかり組み立てられた寓話であるのがわかり、生活感のない家や味のない食事、そしてクッソ気持ち悪い人外なガキについても何となく合点がいくようになる(公式サイトのネタバレ解説が結構親切)。ただそこに面白さを感じるかどうかは人それぞれではあるが。

あとこの映画R15指定だけど、一部どうでもいい箇所で一瞬モザイクが入るものの、直接的なそういうシーンはない。もしかして途中にある児童虐待っぽい場面が原因?
IK

IK