ペイン

ビバリウムのペインのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.5
『ブリキの太鼓』+クローネンバーグ+リンチ+ランティモスのような不条理劇。それに加え、ヒロインが疲弊し壊れていくポランスキー『反撥』的な神経症スリラー要素も。

『エクソシスト』にも影響を与えたルネ・マグリットの絵画「光の帝国」からもヒントを得たとのこと。

これら要素にピンとくる人はハマると思うが、生理的に受け付けない人もいるはず。こうした独創的でクセの強い作品に主演2人が製作総指揮で入ってるのもポイント高い。

また、エンドロールに流れるXTCの曲「Complicated Game」のクセも凄く、歌詞の意味も“人生は無益なもの”という
本作のテーマとリンクする。

P.S.
『ファーザー』『グリーンルーム』『28週後…』『マイ・ファニー・レディ』と、低予算めながら確かな品質の作品選びをするイモージェン・プーツに信頼を寄せる。限定空間を生かしたスリラーが好きなのだろう。
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