二人の幸せな生活のため、新居を探すべく不動産巡りを行うトムとジェマ。
ふと訪れた不動産会社から現在絶賛開発中の住宅地を紹介される。
見渡すかぎりに広がる同じような家々。しかし、シンプルながらも住むには十分な水準ではあるもののどこか不気味な雰囲気から即決は出来ない二人。
もう少し検討したいと案内員に伝えようとするも、いつの間にか案内員はいなくなっていた。
どんどん増えていく怪しさに、流石に帰ろうと車でその場を後にする。
9番地と書かれた家を後に、来た道を帰っているはずが何故か戻ってくるのは9番地。
右に左に、間違いなく同じ場所には戻らないはずなのに…
ガソリンも無くなり、なす術無く立ち尽くす二人。
果たして、ここは一体…そして二人は無事この無間地獄から脱出することが出来るのか———な話。
いやーこのずっと不穏だよ、な感じ。大好物。
トム役のジェシー・アイゼンバーグが好きだから気になってたんだけど、ようやく観れた。
謎が謎を呼ぶ…みたいなのとはちょっと違って、何ココ?どうなってるの?何コレ?なんで?何が?みたいな厭なストレスタイプの不気味さがずーっと続くやつ。
正直大きい展開も画面の動きも無くカビた真綿を押し付けられてる感じの映画。
カビた真綿がきっと伝えたいテーマなんだろうけど。幸せとは家庭とはみたいな。
でもカビた真綿が厭すぎてね。その奇妙で不穏でギッスギスなのが良かったけど。終始。
これはね、あんまりおすすめ出来ない。けど好き。
一風変わった、不思議な刺激。まるで岩塚製菓バンザイ山椒のような、そんな一本。