FREDDY

アトラクション -侵略-のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

アトラクション -侵略-(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

フョードル・ボンダルチュク監督によるSFアクション『アトラクション -制圧-』の続編である本作は、ロシアの首都モスクワに巨大な宇宙母船が墜落してから3年後を舞台に、異星人であるヘイコンと接触し不思議な力が目覚めたことで軍の監視下に置かれ、研究の協力を強いられ不自由な生活を送っていたとある日の夜、突然目の前に現れた、想いを寄せるも行方知れずだったヘイコンの"ハリトン"とともに軍の監視の目を逃れ郊外の一軒家に身を潜めていたユリアが、他文明の発達を修正する機能を持つ巨大人工物体"ラー"の策力によって攻撃命令が下された、父親であるレベデフ中将が率いるモスクワ航空宇宙軍の襲撃に遭い負傷した上、ラーのサイバー攻撃によって指名手配犯となり執拗な追跡を受けていた中、自身が宇宙の秩序を乱す"危険要素"と判断されたことで始まった異星人の本格的な地球侵略により都市が未曽有の危機に陥ったことで自らを犠牲にしようと葛藤していく様や、地球侵略に対抗すべく奮闘していくレベデフ中将やヘイコン、かつての恋人だったチョーマ、モスクワ航空宇宙軍らの姿を描いた作品となっているのだが、映像のクオリティは良くて迫力が感じられましたし、その映像から豊富な発想やアイデアも見受けられる。ただ、映し出される物語はこれといった真新しさはなく、"愛"というものに焦点を置き過ぎたせいか展開に強引さや登場人物らの心情が理解できない点もちらほらと。教科書通りのオチもどうかと。決して悪い作品ではないですし、気軽に楽しめるSFアクションという印象ではあるが、もう少し捻りのある物語が見たかったですね。
FREDDY

FREDDY