春を告げる町のOsamuのレビュー・感想・評価

福島第1原子力発電所から20キロの町の今を生きる姿を描いている。

被災地の今を考えるとき、被災時に立ち帰りたくなる。今こうなのは、その時に何が起きたからなのかと。そういう映画はたくさんあるが、この映画のように今を映すことに集中している作品は少ないように思う。過去ではなく未来につながる今を映している。そこに意図を感じる。災害の理不尽さを強調しない映し方が、今の姿を浮かび上がらせている。

仮設の映画館にて。