春を告げる町の作品情報・感想・評価

春を告げる町2019年製作の映画)

上映日:2020年03月21日

製作国:

上映時間:130分

4.0

あらすじ

「春を告げる町」に投稿された感想・評価

愛しのジャックアンドベティで鑑賞。
広野町の人々の自然体な姿が印象的でした。初めて映画のパンフレット買いました。
高校生たちが演劇を終えたあと、顧問の先生に言葉が出てこないだと、その状態に安住して意味がないと言われていたけど、そうは思わなかった。むしろ、概念的な言葉に即席な言葉を当てはめて満足してしまうことが安住することなのではないか。
言葉とはどうしても出てきてしまうものだ。それを急かさずに待っていることは言葉に対して誠実な態度ではないのだろうか。「復興」という言われてみればあやふやな言葉に立ち止まることができるあの高校生たちはすごい
<福島映像祭2020>
舞台挨拶つき上映<登壇>ゲスト:島田隆一監督

ポレポレ東中野のページから見つけ、双葉に祖父母の家があった身としてはと観させてもらいました。

撮影されてても自然体の人たちが皆とても身近に感じられます。
情報量が多く、舞台があちこち変わっても、皆広野町に根付いてる人たちだから違和感なく見ていられる。
素の姿は癒されるし元気もらえます。
ありがとうございます。

双葉町出身の女の子がいつか帰ってきたいと、かつての家でピアノを弾く姿にぐっときた。
大体盆正月に行ってたあの家もこんな風なのかな、と想像させられる。

ばあちゃんたちの会話可愛い。
農家の新妻さんのアヒルを見る優しい眼差し。癒し。

演劇部の顧問の小林先生の左手の小指の指輪が気になった。願掛け?
復興とは何かということを工夫を凝らして表現する演劇、完成するまでの苦悩がもの凄く伝わってきた。会場は豊洲PITの系列のいわきPIT。存在は知ってたけど、映像を通して興味深く見せてもらった。

たんたんぺろぺろという祭りの伝導、難しいながら何らかの形で続けていって欲しいという思いも強くなる会議も生々しい。

酉小屋という新年の伝統行事の再現、美しい。

監督のアフタートークで、登場人物のその後を教えてくれました。演劇部の子らはみな東京の大学に進学したり、渡邉さん一家の娘三姉妹の下に待望の男の子が生まれた事等。

パンフレットを見ながらそれぞれの続いていく人生に幸あれと願います。
いつか双葉町から広野町へと周ってみたい。
シアターキノへ久しぶり映画を見に行って来ました。福島のドキュメンタリー映画のですが、復興とは何かを問われる映画です。キノでは明日7/3までの上映です。
星野源ちゃんの曲がある場面で使われてました。
ひ

ひの感想・評価

5.0
毎日毎日まちのどこかは工事していたり沿岸は更地がたくさんあるなんてことは非日常であるはずなのに、日常の中常に目に入るものだからいつのまにかそれらが普通なのだと思ってしまっていたなあ
全部プラスのことへ向かっていくためにしているものでいいことだけど、これが普通だと思ってしまったり日常になってしまってはいけないんじゃないかなって

震災を経験したかしていないかの差もしんどかった
経験した人の中でもさらに差がある
同じような経験をしていても、人それぞれキャパも違うしどう受け止めるかも違うから、同じ大きさ・同じ感度で感じることはきっとできないし理解も全部はできない
それでもそれを理解した上でどう自分と違う人を受け入れ認めていくかが重要なんじゃないかなあ
順

順の感想・評価

4.0
原発事故の影響を受けた福島県広野町を舞台に、住民の日常を撮ったドキュメンタリー。
楽しげに暮らす人たちの姿をずーっと見ていたくなる素敵な映画だった。大災害の理不尽さや苦しみ、被災地の惨状ばかりをピックアップして伝えるメディアの言説が多いなか、島田監督の取材姿勢は被害や復興をことさらに強調せず、ごくありふれた日常のあらゆる過程を撮るというもの。(しばしば作品に「怒り」がないと指摘されるらしいけど)この態度に納得感と共感を覚えた。
130分間のなかで並行して複数のコミュニティを追っているけれど、白眉はふたば未来学園演劇部まわりの物語で、ここだけでも演劇部の青春と葛藤のドキュメンタリーとして見応えがあった。
祭りの復活を議論する一連のエピソードも示唆に富む。
また、ある住民の自宅からドローンを飛ばして広野町の美景を映すラストカットはとびきり美しい。
舞台挨拶を見て、島田監督のお人柄があればこそ作れた映画だと感じた。
仮設の映画館で鑑賞。
家族や仲間と穏やかに囲む夕餉の温もり…映画全体の感触はそうしたものだ。
その中で人々は放射線の脅威をどこかで意識しながら暮らしている。
生活が健康被害と切り離されることがない…コロナ禍で多くの人が知ることになった不安は、福島の人たちにとって長年の日常だったことを考えずに、緊急事態宣言下の今、この映画は見られない。
真の復興とは何か…高校生たちの問いは、コロナ後の世界をどう想像(創造)するかという問いともかぶって響く。
くら

くらの感想・評価

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カメラは終始お客さんで、勝手にペラペラ喋り出さず、主人の言葉が出てくるのをジッと待っている。
遠慮があるし、あたたかいまなざしを送るような、「祈り」みたいな目線を確かに感じる。

気まずさのないドキュメンタリー

フクシマってこんな居心地いいんだな
さまざまな老若男女が登場するが、軸は地元高校に通う演劇部員たちの葛藤だろう。それぞれが自らの気持ちに正直に、そして観客に見てもらえる作品にするにはどうすればよいか悩み続ける姿には心を打たれる。全体を通してカメラワークが落ち着いていて、骨太な映像だと感じた。
全ては先の世代に紡いで行く
この世界の片隅にでもそうだったまさにいまと繋がっていると実感できること
歴史としてではなく事実として後世へ伝える事
復興なんて言葉は存在しない
人間の強さはここにある
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