みむさん

August 32nd on Earth(英題)のみむさんのレビュー・感想・評価

August 32nd on Earth(英題)(1998年製作の映画)
3.3
ドゥニ・ヴィルヌーヴの長編デビュー作。

モントリオールでモデルをやっている女性シモーネが事故にあったのをきっかけに、人生は短い、いかに生きるか的なことを考え始め、新たな生き方を探す…みたいな話。

冒頭からいきなり事故シーンでどうなることかと思った。
自分探しの旅の話?人生を自ら変える話だろうか?と思っていたけれど、もっと本能的で悪くいえば自分勝手。

親友の男友達にいきなり電話して子供をつくろう!と。

気持ちはわからんでもないけど、彼女に振り回される周囲はどうだろうと思ってしまう😅
彼女の親友フィリップがいい人だったからよかったものの。

二人が良いならよかったねぇ…なんて言ってられない結末。

途中まではさらっとしたドラマだなぁと思ってたけど、あの終盤の理不尽な仕打ちはフィリップ悲惨すぎるな。

今ヴィルヌーヴがこれを撮ったらきっともっとズタボロ映画になるんじゃないか。

シモーネとフィリップに起きたことは自分や自分の周りの出来事に置き換えたらドラマチックで悲惨すぎて立ち直れないくらいの話だけど、この映画はすごくサラッとしていた。

タイトルのAugust 32とその後38日までが出てくるのはちょっとよくわからなかった。どういう意味だろう?