もしあの時
過ぎていく世界は、さよならも言えないほど早くはない。
怒涛のエンディング。こんなんされたら好きにならずにいられないだろう。
一本の細い細い線の上をたどるような物語。
パッと手を離したような爆発力がすごかった。
本当に身近にいた存在をモデルにしているからこそ、にじみ出る人間力なんだろうか。
上手くやりすぎない、粗削りさが愛おしかった。
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高校時代の友人「佐々木」は男子生徒のヒーローだった。しかし、佐々木にも事情はある。俳優を目指し上京した悠二は、ある日を境に佐々木をよく思い返すようになる。