おなか

MISS ミス・フランスになりたい!のおなかのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こういうテーマで社会派な映画って好き。

ストーリーの流れ、結末はまぁ予想つくっちゃつく。ただまぁLGBTQI等が題材の映画は結構心が痛むことが多いけど、この映画に関しては主人公に才能があり環境にもある程度恵まれているので割と安心して観ることができたかな。

アレックスに対して良く思っていなかったであろうパカが、生物学的性が男と知ってすぐに理解者になったのはジーンとした。パカの性や「ミス」に対する価値観がリベラルで、尚且つ彼女自身が芯のある性格だからあの友情が生まれたんだろうなぁ。

アレックスが自分の才能に理解し驕っていく姿は人間らしくってリアルだなと。あれだけ支えてくれたローラに対してさえも線引きしてしまうのは、人間誰しも偏見を持っているという良い戒めよね。

女性らしさ、男性らしさ。
「らしさ」ってなんなんですかね。
正しくもあり間違ってもある共通認識の呪縛みたい。しかもこれ他人に求められても呪縛になるけど、割と自分で自分に架した「らしさ」も結構きついもんで。
アレックスもアレキサンダーも死んだっていうのは、「らしさ」からの脱却なのかな。
おなか

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