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スイッチを押すときのhokaのレビュー・感想・評価

スイッチを押すとき(2011年製作の映画)
1.9
こんな集団監視管理生活を強いられて、どうやって正常なデータが取れるのだと思うし、六年の間大勢の検体を犠牲にして得た蓄積されたデータは、どの様に有効活用されているのかと思うが、もしかしたら現代日本の社会構造を凝縮したらこんな感じとでも言いたいのだろうか?

実際少子化なのに、若年層の自殺者は過去最高を更新し続けている。

一つは未来に希望を持ち難い世の中になっているとも言えるし、大切に養育され過ぎて、無菌室化している社会で精神的苦痛への耐性が脆弱化しているとも言えるし、絶望への臨界点が著しく低下しているとも言える。
昨今の氾濫するなろう系や異世界転生アニメなども言ってしまえば、現実逃避の成れの果てだろう。

命とは、勝手に生まれるものじゃなく、親の意志により生み出されたものだ。

家庭、学校、社会、いずれにも原因はあるだろうが、まずこの地球上でそのヒエラルキーの頂点である人類に生まれて、更に世界で三番目に大きなGDPを生み出す経済大国に生まれたことは、この世の生命体の中での順列を考えれば奇跡に近い。

それだけでも間違い無く、大きなアドバンテージである事は知っていて欲しい。

え?この映画ですか?
社会問題提起なら、もっとちゃんと解決に向けての提言の一つでもしてみろと思います。
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