あやか

グッバイ、レーニン!のあやかのレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
5.0
お母さんに見せていた「東ドイツ」は、主人公自身の世界にある「そうであってほしかった東ドイツ」だったのかなと思う。

東西統一で、今までの生活も思い出も消え去ってしまい、実は急速な変化に戸惑っている主人公の気持ちが表れていた気がする。

今までの40年間は何だったのか、自分が見ていた世界は何だったのか、そりゃ簡単に受け止められないよね。でも世界はみるみる変わっていってしまう。変わっていく中でも、ちゃんと大切に残したかったものを搔き集めていた。

そう考えると、モチーフの意味とかもっと研究したくなるね。
あやか

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