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グッバイ、レーニン!のmasudasantaroのレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
4.0
東ドイツで熱烈に社会主義に傾倒していた母。
しかし、息子が東西ドイツの統一を求めるデモに参加して警察に連行される所に遭遇してしまい、ショックのあまり心臓発作で倒れてしまう。

8ヶ月後になんとか目を覚ました母だったが、もう一度大きなショックを与えられれば命の保障は無いという。

しかし、母が意識不明の間に東西ドイツは統一していた。

母にショックを与えまいと、東ドイツのままだと思わせるために数々の偽装を図る息子アレックスの、言ってみれば健気な姿に心が温かくなる。

最後、お母さんはきっと全てをわかっていた上で、アレックスに対して「素晴らしいわ」と声をかけたのだと思う。
それは、ロケット製作クラブで宇宙飛行士を目指すんだと言っていた子供の頃のアレックスを見るような目で、母としての大らかな愛に溢れた眼差しだったように感じた。

これは良い映画。
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