アマプラ見放題終了間近という事で、77分と短いし観てみた。
ホン・サンス監督作は過去に1作しか観たことないけど、撮り方に大クセがある事だけは知ってる。
それでは、どこでズームアップするのか気にしながらいってみよう🔍
-ガミ(キム・ミニ)は、5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中に、ソウル郊外で暮らす3人の女友達を訪ねる。
バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン(ソ・ヨンファ)、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン(ソン・ソンミ)、そして偶然再会した旧友ウジン(キム・セビョク)
行く先々で、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返すガミ。
穏やかで親密な会話の中に隠された女たちの本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、ガミの中で少しずつ何かが変わり始めていく-
“ひとりになって、見えてきたもの”
やはりホン・サンス!
唯一無二、独自の世界観。
長回しによる会話劇のみで構成されたこの物語は、途中途中退屈な時間もあるけど、観終わる頃には妙な説得力があった。
3人の女性と再会し、その会話の途中で必ず「誰?」と思わせる男が現れ、その話を覗き見するガミ。
個人的には、ヨンスンの同居人ヨンジと、最近近所に引っ越して来た男性による、野良猫に餌を与えるor与えないの口論がとても面白かった。
このタイトルにある、逃げた女とは?
明確な描写も答えもないまま、この作品は急に終わる。
そもそも、ガミは本当に夫と上手くいってるのか?
夫から逃げて来たんじゃないのか?
そんな事を思わせるけど、3人目に偶然再会するウジンとの会話で、やっと彼女の過去が見えてくる。
面白いとは言い切れないけど、何か続きが気になってしまう不思議な作品。
たまにはこういう映画も、悪くない。