淡い赤色に照らされるフランシスの瞳
イーダを救えなかった自分こそ死ぬべきだと責めている
善を行いたいのにどうにもならないつまづきが転がりハンマーが彼を襲う
よくない場所でよい人間であろうとするな
ただの難民で終わりたくない飲み食いだけではない人生を求めるフランシスはつまづいても立ち上がり挑戦する
フランシスからフランツへと名前を変え広場へと向かう
ベルリンにおいて異邦人であるフランツ
恐ろしいことが何度も襲いかかっても生きることを止めない
死ぬまでの執行猶予
夏は始まったばかりだ
R・W・ファスビンダーが製作したTV映画「ベルリン・アレクサンダー広場」をベルリンの広場へと置いた物語
物語を音楽・色彩が怪しい魅力で覆っている
プロローグの言葉が全てを語っていて後は延々続くフランツの哀しみや葛藤が体に染み渡ってくる
彼が覚えた言葉や神の声を聞いて半狂乱する苦しさにキリスト教的要素を多く感じた
ジャケットもピエタ像みたいですね