ベルリン・アレクサンダープラッツの作品情報・感想・評価

「ベルリン・アレクサンダープラッツ」に投稿された感想・評価

para

paraの感想・評価

4.2
ドイツ映画祭。

現代版リブート。
ドイツにおける移民の過酷な姿も盛り込んで
善人になりたい、なろうとするも、自身の中に棲む悪魔と天使に翻弄される男と
悪を囁き続ける男(共依存)と
魂で繋がる女(好ましくない生業という共通点)。

キリスト教的な苦難と受難と懺悔と救済。

誰の声を聞くべきなのかの取捨選択は重要である。

182分。弛緩なく進む。
サウンドデザインが素晴らしい!!
(劇場鑑賞がお勧めなのに公開予定はないのか?)
色彩も良い。

ラインホルト役のアルブレヒト・シュッフが途中からゲイリー・オールドマンの若い頃に見えて仕方がなかった。熱演!
yusuke

yusukeの感想・評価

4.0
原罪、改心など宗教的なテーマが色濃くベースにありつつ、その原罪を異国で暮らす難民としての出自に求め、また主人公の個人的なトラウマ(地中海を渡る上で仲間・恋人を犠牲にする)を生きることへの呪いとしている点で現代的な主題として換骨奪胎している。特徴的な照明や色使い、音楽が良かった。
また抜け出せない貧困や犯罪は普遍的な問題として、単なる宗教的な寓話に止まらない現実的な問題であることを、芸術的なエンターテイメントとして感じさせる。
悪魔の囁きとしての悪役のキャラクターが非常に魅力的に描かれ、演じられていた。
天使と悪魔。そのどちらにも惹かれてしまう人間の性。
100年近く前の小説をバッチリ現在の物語として翻案。手垢のついた主題だが見ごたえがあった。
m

mの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

すごい期待してワクチンで腕痛いけど頑張って見に行った、の割に難しくてあんま理解できてないの残念。誰か解説してー!って感じ泣

すごい負の連鎖で一度ハマったら抜け出せない沼に陥っちゃったフランシスに、色んな人が手を差し伸べてるのにちゃんと聞かなかった。だから結果は最悪。で?

„Ich will gut sein“ - „Was ist dann GUT?“
ENDO

ENDOの感想・評価

4.0
大人の寓話(陳腐な表現)!アルブレヒト・シュッヘ演じるラインホルトに尽きる。あまりの厄ネタぶりに失笑!腰に手を当て前屈みになる仕草ときたら。原作に沿って性的倒錯者なのは明らか。ユーロライブのインタビューでクルバニ監督が語ったラインホルトの人物像は植民地主義的白人らしいです。妻の撲殺は難民ボートでしがみつかれた際の一撃として翻訳。原作の冒頭に繋がるエンディングに希望を込めて。エヴァという自立したクラブの女主人よりもミーツェという揺らぎのある娼婦を選ぶ。難民の置かれた状況において単純労働の変化なき安心よりもスリルと生きる目的を見つけるために危険を冒す。それは人間として当たり前なのかもしれない。尊厳を失った人間は抜け殻になってしまう。原作のラストは社会への迎合と人間性の喪失であった。それでも尚生きる極限状態における(つまり社会的だけでなく精神的難民も含む)人間への賛歌でもある。ASMR音響はいい!だけど映像の快楽は少なめ!

2年程前秋葉原の某ビルにて上階にある『魚民』を目指してエレベーターで移動中、誤って改装中の階に止まった事があった。そのほとんどが移民の作業員で開いたドアからこちらに視線が集中した。あの誰にも知られざる空間はこの映画の世界と直結していた。深淵に見返された気持ちになったことを思い出した。
Ayumi

Ayumiの感想・評価

2.9
小説のよう。表現がいまいち。長い。物語としては先が気になる面白さではあった。
元となった、長いテレビドラマ版があると知って納得。
主人公の役者は素敵だった
Syoh

Syohの感想・評価

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2021.1013

社会の片隅に押しやられた移民や難民のコミュニティをギャング映画の形で描いた映画。
悔い改めて「善人」として生きようとしても、
「寝食以上の事」を求めて、手に入れようとしても悪魔がささやいてくるし、どうあがいても悪魔を招き入れるしかない仕組みになっている。
悪魔を一度でも招き入れたら中々追い払う事は出来ないし、救いも光も現れては街に潰される。
フランシスが難民達に語るシーンの
「根付く為にここにきた。何かを築くために。俺は難民じゃない」という言葉は
難民として移動してるわけじゃなく、定住したい、根付きたいんだ。それを得るために移動してるんだという気持ちが伝わってきたし、そしてここに辿り着いたんだと。ラインホルトという悪魔との関係を切れないのも根付く可能性を失う恐怖、何かを築ける可能性を失う恐怖があるからなのかなと思った。
でも最後には希望があって良かった。
真っ当に生きる事とはなんだろうかと考えてしまう映画でした。
原作も読んでみたい。
これはすげー。ずーっと酔いながら見てる感じだ。3時間超え余裕やった。

ずーっと酔いながら、というのは登場人物の内に迫った会話や揺さぶりにかかる会話がパーン多めのカメラと妖しい照明で遺憾なく見せつけまくるところ。やり過ぎと思う人もいるかもだけど、この統一感が3時間に堪えうるところだと思う。堪えうるというのも失礼なほどの完成度だけれども。

ラインホルトが残酷であるのは間違いないと思うけど、そんなラインホルトをも怯えさせているものは何だったのか。あと、登場人物の女性たちが(仕事柄かもしれないが)最初はやけに快活なのが数少ないオアシスかもしれない。ラインホルトだけでなく、登場人物はだいたいろくでもなかったし。
録画してたベルリンアレクサンダープラッツ観た。5部編成+エピローグで3時間を超える長さだった…。
ラインホルト悪魔とミーツェ天使の間で揺らぐフランツか?そんな簡単な言葉では表わせないけど。
ラインホルトがまじでヤバいんだけど、ラインホルトを見限れないフランツの気持ちが理解できなかった。

これ観てて気分は良くなかった…。途中で止めようかと思ってしまった。ドラマばりの展開だった。

このあと明るいものが観たい…。
まおう

まおうの感想・評価

3.5
1920年代を舞台にした同名の傑作長編小説を、舞台を現代に移し大胆リメイクした社会派ドラマ。
ギニアビサウからの不法移民のフランシスは、ドイツでより良い生活を求め懸命に生きようとするが、麻薬ディーラーのラインホルトとの出会いにより転落していく…

前半は真っ直ぐであろうとすればするほど転落していく主人公とドイツの移民問題を絡めて描く社会派ストーリーのようなのだが、途中から衝撃的な悪役ラインホルトとヒロインに挟まれた主人公の「ヤンデレ男に愛され過ぎて俺と俺の彼女がヤバい件」が始まって戸惑いが隠せない。どゆこと?
3時間のうち2時間くらいヤンデレ男のヤンデレ祭りである。どゆこと?
社会問題に切り込んだシリアスなドラマを見に来たつもりがドロドロ痴話喧嘩を2時間見せられて唐突に最後キレイに纏めてくるので、一体この映画は何を言いたかったのだろうと若干拍子抜けする🤔
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