ゆき

のぼる小寺さんのゆきのレビュー・感想・評価

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
3.9
よろしく、岩

みんなが見てる小寺(こてら)さんと一点を見てる小寺(こてら)さん。
ド級にピュアな存在が軸にいるおかげで、背中越しに成長する姿がとても清らかだった。
ヤなことは人それぞれ、好きなことも人それぞれ。
部長は年齢不詳だし、小寺さんお花にお水あげすぎ。車待たせてネイルすなよと思いつつ、ボサボサヘアでも顔面力滲み出る鈴木仁に完敗する。ツッコミどころは多いが、なんだか許せるのは小寺さんに浄化されたのか。それとも、河童と豚のやり取りが愛らしいからか。
好きなことがはっきりしてる人って憧れる。
「成果」をおごるわけでもなく、褒められるためじゃなく自分のために「一生懸命」になること。
説明書きみたいなセリフは多いけれど、視点のスイッチがナチュラルで心地いい群像劇。
雑踏でも自分の世界を作る力は、いくつになっても活きるはず。

×××
ボルダリングに夢中な小寺さん。何故か目が離せないクラスメイト達はいつしか目の前の壁に挑戦し続ける小寺さんに感化され、一歩を踏み出そうと熱を上げ始める。
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