上半期ベスト10に食い込むほど、政治をエンタメとして捉えたドキュメンタリー
選挙戦や政治活動を描きながらも政策などの論争などよりも人間ドラマが深く印象に残る
お父さんが語る「政界は猿芝居だ、猿の方がうまく芝居をする」などの発言に膝を打つ思いがした
自分は世間知らずの熱い青年が魑魅魍魎の住処である政界に長くいることで自身が魑魅魍魎になってしまった皮肉の話にも見えた
終盤の名演説は確かに胸にくる
だが自身も様々なしがらみがあり、意に沿わない行動をしたじゃないか、と見た
かつての自分の50歳に引退の公約を自嘲気味に笑う姿に涙が浮かぶ
そうだよなぁ…誰もが自分のやりたいこと、国や守りたいもののために政治家になったぱずなんだよ
だけどいつの間にか魑魅魍魎の妖怪に成り果てる…変化しない人間はいない
序盤の30歳頃の小川議員には親近感を抱き拍手喝采したい気持ちが湧いたがラスト付近では遠い人に感じられた