ドイツ、'1944.8。
当時ドイツ国内で何が起こっていたのか、また優生思想とそれを恣意的に振りかざす人間の弱さを画いた傑作です。
カイ・ヴェッセル監督作品。
原題は『Nebel im August』。

本作は第二次世界大戦末期の精神病院を舞台として画かれています。
そこに乱暴者として入れられた少年、エルンスト・ロッサを主人公とし、彼の初恋、庇護すべき幼児と信頼を寄せる人との出会い、遣り取りを、鮮やかなショットと静謐で滲み入る様な劇伴を持って描いています。

物語はナチスの優生思想、と言えば展開も大方理解される通りですが、本作ではそれに従事する人間の信仰や信念も画かれており、単なる悲劇的戦争映画とは一線を画する物となっています。
"患者の苦痛を取り除きたい"と云う目的は同じであるのに、アプローチが真逆である事の悲劇を考えさせられました。

本作では何より、ラストでのナンドルの泣き笑いの表情と、天井に張り付くニシンに顕された虐げられる人々の力強さが印象的です。
アメリーへの介助や屋根の上の二人、夜の湖でのボート等、心に残るシーンも多く、またイェ二シェに就いての知見も得られます。
切なさと希望を併せ持ったラストシーンも有り、私にとって忘れ難い、大切な作品となりました。

2020年劇場15本目

kino festivalで一日限定でキノシネマが上映してくれた！！！ありがとう！！！！

まだ今年始まって3ヶ月だけど2020ベスト10入るかも

俺以外に1人しか客いなかった
こういう日本未公開の映画定期的にやってほしいからもっと客きてほしい

第二次世界大戦中のドイツの精神病院のお話なんだけど普通に辛すぎる 炎628並にキツい

フィクションだと思って見てたら最後にノンフィクションってわかってめっちゃ悲しくなったっていうか心臓がぎゅーーーーーーってなった

俺あるあるで映画見終わった10分後に登場人物の名前全員忘れちゃうんだけどあの女刑務所出てからまた子供相手の看護婦やってるのクソすぎだし、所長が執行猶予付きなのもクソだし、唯一の希望のあの女の子は架空の人物なの悲しい

1日限りじゃなくて全国で上映して欲しい

あと18歳未満なのにレイトショーみてごめんなさい