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ヴァスト・オブ・ナイトのNoriOのレビュー・感想・評価

ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)
3.7
【概要】
舞台はおそらく1950~60年代のアメリカ。
主人公は地元ラジオ番組のDJを務める青年と、彼に録音技術を教わりながら実家の電話交換手の仕事を手伝う女子高校生。
ある晩、彼のラジオ番組に奇妙なノイズが入る。同様のノイズが女子高生が接続した電話先からも聞こえてくる。
ラジオのリスナーたちに意見を募集したり、地元住民へのインタビューを通じて、ノイズの正体を突き詰めていく2人だったが、その正体とは。。。

【総評】
前から気になっていたAmazon Originalの作品。
一応ジャンルとしては、"SF・ホラー"となっているのだが、世間一般的なSFホラーとは少し違うものだった。

まず、会話の情報量がとても多く、ダイアログベースの映画であること。
ヒューマンドラマとかだと、結構こういうの見るけど、SFホラーでダイアログベースって見たことないから、不思議な感覚だった。
しかし、これがとても良い。
序盤は地元トーク、しかも会話のテンポがマシンガンのように早いので、ちょっと疲れたりしてしまったが、中盤からの"ホラー"パートでかなり良い味を出してた。
ラジオのリスナーの口から語られる体験談。カメラも余計な回想録などは映さず、淡々とラジオDJの青年がリスナーの話に聞き入っている様子を映すのみ。画面越しのこちらも当然のように話に聞き入ってしまう。
またこの話が怖い。怖いというより、おどろおどろしい。
まるで、実際の体験談を目の前で聞いてるかのような感覚で、鳥肌が立つような感覚。
言語を普段から映像化して捉える人には効果てきめんなんだと思う。

とても楽しめました!!
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    胸糞悪い映画、色々な考察ができるような映画が好きな変態。 バシバシのフォローお願いします。