まねきねこ

ヴァスト・オブ・ナイトのまねきねこのレビュー・感想・評価

ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)
4.0
SF映画だけど、SFしている場面よりも、町、体育館、ラジオ局、電話交換所のディティールがすごく、当時(アメリカの50年代)の雰囲気がリアルに感じられる。肝心のSF的要素だが、視覚的に見せる物はほぼ無く、正体不明の“音”と、何かが起きているという人々の会話だけだ。
現代なら、もし未確認飛行物体が現れたなら、すぐに映像が拡散されるはず。しかし、スマホなどが無い時代の、何か異様なことが起きているときの“伝わり方”を、この映画は見事に表現している。