膨大な時間をかけて集めた記録映像が訴えかけてくる圧巻の映像体験
こんな大規模な、強制的な国葬、今後行われる事があるのだろうか。
雪の降るロシアの大地や灰白色のモスクワの街に、赤が映える。
赤は共産主義を象徴する色であり、スターリンが在職中に流れた、計り知れない血の色も想起させる。
国葬が始まるにつれ、広大なソ連邦の各地で黙祷する国民。モスクワの夥しい数の群衆、密度には圧倒されるしかない(コロナ渦に見る今、ひとしお)。
集まった群衆の神妙な表情をカメラは写し続ける。
1,500万人の同胞を粛清した指導者の死を彼らはどう捉えているのだろう。