しゅり

アウステルリッツのしゅりのレビュー・感想・評価

アウステルリッツ(2016年製作の映画)
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一番最初の映画と言われてる「工場の出口」と似たように、ただ出てくる人々を映してるだけの10分間くらいがあったけど映す出口が元強制収容所だとこんなにも違う感情になる そりゃ当然だけど
笑顔の人がいたり写真撮ってる人がいても不謹慎だとか思わないし、ずっと神妙な顔で見学することが適してるとも思わない でもポーズ決めて焼却炉前で写真撮ってる人に対してはちょっと「うおお」って気持ちにはなった とはいえ棒立ちで撮ればOKですか?ってそれもまた違うような 私も行ったら写真撮るとは思うし むしろそれって今平和であるということでもあるし

長崎の原爆記念館に修学旅行で行った時、同級生の殆どがキャッキャするかつまんなそうにしてて、でも私はしんみりして静かに見学してたから、なんでここではしゃげるんだ!?って友達に対して思ったりしたんだけど、そこで誰がどう振る舞おうと何かが変わるわけじゃないし、私も考えてそうしたのではなく感情が動いて行動に現れただけのことだな、と思った、というのを思い出した
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