豚アーニャ

水を抱く女の豚アーニャのネタバレレビュー・内容・結末

水を抱く女(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ジャケ鑑

ウンディーネという妖精?を題材に進んでいくんだろうけど、全く知識が無い状態で見る

舞台が大きく分けても数箇所で登場人物も少なく、それでいて意味合いの違う日常が展開されるのは、より日常感を感じた。

正直よくわからなかった
というのも、意識が無い状態の時にウンディーネに電話がかかってきたのか
とか
前の男の家に行って、もし女がいなかったらどうしてたのか
とか、悶々が拭えない。ホラー展開?とか思って見てた。
男を沈めるシーンは精霊が乗り移ってたように見えた。

ウンディーネの知識があればより楽しめたかもしれない。
他の方のレビューを見て、ウンディーネが自分の命を犠牲に蘇らせた
みたいなのがしっくり来た。
病院からの帰り道、車窓からの景色をずっと目で追って眼球が動き続けてるのはなんか良かった。
もしウンディーネ自身に妖精という自覚が無いとして、男の家に行ったのは病院に行ってから時間を置いてたので、ヨリを戻しに行ったのかなと思ってしまう
もし妖精という自覚があったら沈めるのも納得出来るし、序盤の殺す宣言も筋書きが通る。

しかし展開がわからんかった。
ヨリを戻しに行った男が休憩時間を把握出来てなかったりして、付き合ってた当時から雑に扱ってたのはわかるし、カフェで会ってから笑顔で去って、泣きながら待ってたろ?って電話がかかってくるし、その割に冷静だったしなー。
細かい嘘を付いてるウンディーネも分からなかった。
妊娠して、そこにウンディーネが宿るとかも考えたけど、全部しっくり来ない。水関係が多かったから羊水とか。
男の演出も妖精の説があるのかもしれないし。
もしこれに理屈を追求するなら、妖精とか国の歴史を知る事から始めなきゃならん気がするし、ミスリを追求したところで「それは精霊だから」的な意味に辿り着いてしまう気がする。
ひたすら自分の中で映像言語を構築して、それを言葉に雰囲気を楽しむ映画なのかなと思った。
豚アーニャ

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