カイ

水を抱く女のカイのネタバレレビュー・内容・結末

水を抱く女(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2023年2作目。原題「ウンディーネ」は水のニンフ。映画はウンディーネの視点から始まる。一つの恋が終わり、水が繋ぐ、潜水夫との新しい恋が始まる。バッハの旋律で美しく仕上げられているが時折混じる不穏なドローン。その予感通り映画は中盤から予期せぬ方へ舵をきる。黒沢清を思わせる静かな恐怖が映画を浸していき、ウンディーネの殺人と失踪から謎めいた終焉へ。果たしてどこまでが現実で、どこからが夢幻なのか、映画は答えを出さずに終わる。ポスターにも使われている、見返りウンディーネのショットが素晴らしかった。結構好きでした。
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