ゴリアテの憂鬱

DAU. ナターシャのゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)
3.9
ソ連時代の〝全体主義〟社会の再現に挑んだ作品。

本作は膨大なフッテージから創出された映画化第一弾で、既に6時間越えの最新作も日本で上映されています。

キャストはセットとして当時のままに再建された秘密研究都市で約2年間に渡り実際に生活し、カメラはまるでドキュメンタリーのようにいたるところで撮られています。

本作は、施設に併設された食堂で働くウエイトレスのナターシャを中心に描かれています。

第一弾ということでまだまだ全貌は謎に包まれていますが、後半の尋問シーンは衝撃的でした。

尋問役は実際に元KGBの役者が演じ、ナターシャ役のナターリア・ベレジナヤは、残酷で人間の尊厳を根底から奪われるような拷問シーンを自身の即興で演じたらしいです。

これはもの凄いシリーズの映画になりそうです。