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DAU. ナターシャのd3のレビュー・感想・評価

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)
3.6
映画とは世界の一部を切り取ったものだ。
ソビエト時代の社会主義体制をウクライナで再現。よくニュースで耳にするハリコフで撮影されている。

今作は制作過程が話題になりがちだが、作品中に規模で想像されるようなスペクタクル感はない。
しかし、世界の一部が切り取られて提示されていることは確かだ。

映画の世界はあくまで虚構だが、いまの情勢とリンクして意味づけしてしまいそうな現実が目の前にある。
誤った平等主義は思考の均一化を招き、単眼によって正義とされるものが、もっとも危険であることをまた見せられてしまった。
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