みかん缶

わたしのお母さんのみかん缶のネタバレレビュー・内容・結末

わたしのお母さん(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

母と娘。女同士での親子だからこその
壁や、すれ違い、心の葛藤が
随所で表現されてた。
セリフが多い作品ではないけど、
その分、少ない中で発される言葉、
やり取りが作品における大切さ、
重要性を感じさせられた。

『濁さないで、思ってることはちゃんと言って。』
と母。

そこにおいて、セリフが少ない作品の中で
ゆうこのセリフは、特に言葉の
意味合い、重みを感じるものが多かった。
だからといって、重すぎる作品でもなく。
最後のセリフ。母の口紅を塗る。
その姿、自分が写った鏡越しに、
『お母さんのこと嫌いだったんだよ。』
嫌いだよ。ではなく、嫌いだったんだよ。
この過去表現にもセリフにおける深みを感じた
このセリフの意味合い、ラストシーンでの表現の意味合い、作品を物語ってた。