Yoshmon

グリード ファストファッション帝国の真実のYoshmonのレビュー・感想・評価

3.6
実在したファストファッション王フィリップ・グリーン卿をモデルにした、フィクション作品。

あまり見慣れてない、馴染みのない作風。
ブラックエンターテイメントと呼ばれてることは納得。

フィリップ・グリーン卿本人の本当の人柄や経歴など前情報がないと、何ともレビューのしづらい作品だった。

自分の誕生日パーティーのためにローマのコロシアムのセットを建て、ライオンと闘う余興なんて本当にしたのかな?

社会風刺も取り入れた毒々しいストーリーや演出にハマる人もいるのかもしれないけど、演出や設定で突っ込みを入れたくなる箇所がいくつかあったのが正直。
特に最後、あんなあっさり事故として片付けられるかな?

「ファストファッション」という資本主義に偏り過ぎたファッション業界で実際に露呈した人権問題など、問題提起や認知拡大を目的とするなら、ストーリーの脚色は少々ユーモアが効きすぎて、あくまで個人の好みだけど社会派な作風の方がもしかしたら目的を果たせる気がする。


コリン・ファースやキーラ・ナイトレイ、ジェイムス・ブラントなど何人もの著名人が本人役としてカメオ出演していて、そこは豪勢で良かった。
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