こんなつもりじゃなかった
「わたしはまともだから、まともじゃない人達の物語を観て『まとも』を学ぶか」という怖いもの見たさと軽いノリで観に行ったのに、こんな気持ちにさせられたのは、
恋人がまんま大野先生みたいな男で、「この人まともじゃね〜」って笑って「普通」を教えながら過ごしていたら、自分もまともじゃなかったという事に気付かされて今に至るという事実を改めて思い出させられたからだろう。
とはいえ、めちゃくちゃ良かった。始まり方も凄く好きだったし、主題歌も良かった。爆発力とセーブ力がバランス良く作用していて、行くとこ行けて行けないとこいけないが故にズレてる感じ。絶妙。
でも、大野先生みたいな人は物語で輝く。
みんなこういうキャラクターが大好きなのに、現実に現れると大野先生の周囲のようになんとなく関係をやめて避けていく人のなんて多いことか。
このキャラクターの魅力を現実で他者に伝えることのなんて難しいことか。
秋本さんが「普通」に飲み込まれないで、社会で生活することがどんなに難しいことか。
そんなことばかり考えてしまった